採用担当が見た「受かる人・落ちる人」の違い|未経験転職で印象を変える3つのポイント

採用視点

採用担当をしていたとき、よく「どういう人が受かるんですか?」と聞かれました。
でも実際のところ、“受かる・落ちる”はスキルだけで決まるわけではありません。
面接でのちょっとした受け答えや、書類に込められた思いの伝わり方――
そうした「人柄」や「熱意」に、採用担当は心を動かされます。

この記事では、採用担当として見てきた“受かる人・落ちる人”の違いを、
未経験転職を考えている方に向けて本音でお伝えします。

採用担当をして感じた“選考のリアル”

採用担当をしていた頃、よく「どういう人が採用されるんですか?」と聞かれました。
でも、実際に多くの応募者と向き合って感じたのは――
受かる人・落ちる人は、スキルや経歴の差だけで決まるわけではないということです。

たとえば、未経験でも前向きな姿勢が伝わってきた人。
自分の言葉でこれまでの経験を語れる人。
そういう方は面接を終えた後に、自然と「また話したい」と思える印象を残していました。

逆に、経歴が立派でも「何となく応募した」「とりあえず転職したい」といった気持ちが伝わってしまうと、
どうしても“入社後のイメージ”が描きにくくなる。
結局、採用って「この人と一緒に働くイメージが持てるか」なんです。

私は、選考のたびに「応募者の人柄」や「言葉の温度感」に心を動かされました。
だからこそ、この記事では採用担当として感じた“受かる人・落ちる人の違い”を、
未経験転職を目指す方に向けて本音でお伝えしていきます。

書類選考で伝わる人・伝わらない人の違い

採用担当をしていると、書類を見た瞬間に「この人のことをもっと知りたい」と思う応募者がいます。
それは、完璧な職務経歴書を書いている人ではなく、“自分の言葉で伝えている人”です。

たとえば志望動機が「未経験ですが頑張ります」だけだと、どんなに熱意があっても伝わりにくいんです。
でも、「人と関わる仕事が好きで、営業職で培った対話力を採用業務に活かしたい」
といった具体的な表現があると、一気に印象が変わります。

採用担当が見ているのは、“どれだけ立派に書けているか”よりも、
「この人が何を大切にしているか」なんです。

逆に、テンプレートをそのまま使ったような自己PRや、
職務内容が淡々と並んでいるだけの経歴書は、どうしても印象に残りにくいです。
「誰でも書けそう」と感じてしまうからです。

書類選考は、会う前に自分を知ってもらうための“プレゼンシート”のようなもの。
大切なのは、自分の過去だけではなく「これからどうなりたいか」を言葉にすること。
その一文があるだけで、「この人は前向きに未来を描いているな」と感じてもらえます。

面接で印象に残る人・残らない人の違い

面接で一番印象に残るのは、「上手く話せる人」よりも、“素直に自分の言葉で話す人”です。

たとえば、緊張しながらも「正直にお話しすると…」と前置きして、自分の考えや不安を誠実に伝えてくれた方。
その姿勢に“この人は入社してからも誠実に向き合える人だな”と感じることがよくありました。

逆に、用意してきた答えを完璧に話そうとしすぎて、表情が固くなってしまう人もいます。
内容は悪くないのに、“本音が見えない”と感じると、どうしても印象に残りづらくなるんです。

採用担当が面接で見ているのは、「完璧な受け答え」ではなく「人柄」です。
わからない質問に対しても、「すぐに答えは出ないのですが、私ならこう考えます」と素直に言える人。
その正直さや考える姿勢が、信頼につながります。

また、面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれたとき、
「実際に働く方の雰囲気はどんな感じですか?」など、会社を知ろうとする姿勢を見せると印象がぐっと良くなります。
“自分を売り込む”よりも、“お互いを理解する”というスタンスが伝わる人ほど、採用担当の心に残ります。

元 採用担当として伝えたいこと

採用担当をしていて感じたのは、選考は“優劣をつける場”ではなく、“マッチングの場”だということです。
面接官も「完璧な人」を探しているわけではありません。
会社やチームと“お互いに合う人”を見つけたい、それだけなんです。

だから、落ちたからといって「自分には価値がない」と思わなくて大丈夫。
ただその会社とタイミングや方向性が合わなかっただけ。
あなたの良さを必要としている場所は、必ずあります。

そしてもうひとつ伝えたいのは、未経験でも“素直さ”と“前向きさ”があれば、チャンスは必ずあるということ。
経験よりも、“どんな姿勢で学ぼうとしているか”を見ている企業は多いです。
自分を過小評価せずに、ぜひ自分の言葉で想いを伝えてほしい。

採用担当として、面接を通じて出会った一人ひとりが本気で悩み、努力している姿をたくさん見てきました。
その姿は本当にまぶしくて、「この人の力になりたい」と思う瞬間が何度もありました。

転職活動は、時に苦しいけれど、自分の生き方を見つめ直す大切な時間でもあります。
焦らず、自分のペースで、自分らしい働き方を見つけてください。
きっと、あなたに合う場所が待っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました